iPhone や iPad などの iOS/iPadOS デバイスで PowerAddress を使う方法です。使い方は以下の二通りがあります。どちらも iOS/iPadOS デバイス用の FileMaker Go が必要です。FileMaker Go は App Store から無料で入手できます。
前者の共有使用は、サーバー上の PowerAddress を FileMaker でホスト(ネットワーク共有)し、iOS/iPadOS デバイスの FileMaker Go からアクセスする方法です。住所録データはサーバー側に保存されます。後者の単独使用は、iOS/iPadOS デバイスに FileMaker Go と PowerAddress のファイル(main、data、zipcode)をインストールして起動する方法です。住所録データは iOS/iPadOS デバイス側に保存されます。
はじめに
既にご利用中の PowerAddress をサーバーにアップロードしたり iOS/iPadOS デバイスにインストールする場合は、念のため、PowerAddress の住所録をバックアップすることをおすすめいたします。アップロードやインストールの際は、現在ご利用中の住所録ファイル(data ファイル)を上書きしたり削除しないようご注意ください。住所録ファイルについてはこちらをご覧ください。
準備
iOS/iPadOS デバイスに FileMaker Go をインストールします。FileMaker Go は App Store から無料で入手できます。FileMaker Go の詳細は、以下のクラリス社のサイトをご覧ください。
共有使用する場合
サーバー上の PowerAddress をネットワークで共有します。サーバー環境として、FileMaker Cloud(v2 は未対応)かオンプレミス(自社サーバー)の FileMaker Server が必要です。テスト用に LAN 内のパソコンと FileMaker Pro をサーバーにすることもできます。
サーバーの準備できたら PowerAddress をアップロードして、iOS/iPadOS デバイスの FileMaker Go からアクセスします。WebDirect を使用すれば Safari を使って共有することもできます。
- サーバー環境を準備
- サーバーに PowerAddress の main、data、zipcode をアップロードして開く(ホストする)
- iOS/iPadOS デバイスで FileMaker Go を起動し、サーバーの PowerAddress を開く
より詳しい情報は以下のページをご覧ください。
単独使用する場合
iOS/iPadOS デバイスに PowerAddress をインストールして使用します。インストール方法はご利用の環境により異なります。
iOS/iPadOS デバイスに Finder を使って転送する方法
macOS 10.15 Catalina からの環境向けです。Finder を使って PowerAddress のファイルを転送して起動します。
- パソコンに FileMaker 版の PowerAddress をインストール
- iOS/iPadOS デバイスをパソコンに接続してファイルを転送
- Finder のサイドバーに表示されるデバイスをクリック
- [ファイル] をクリック
- パソコン内の PowerAddress フォルダ内にある main、data、zipcode ファイルを [FileMaker Go] 内にコピー
- 起動
- iOS/iPadOS デバイス の FileMaker Go を起動
- マイ App の “iPhone 上” をタップ
- main ファイルをタップして起動
iOS 13/iPadOS 13 デバイスで zip ファイルをダウンロードする方法
iOS/iPadOS デバイスで PowerAddress の zip 圧縮ファイルをダウンロードして解凍し、解凍後のファイルを FileMaker Go に取り込んで起動する方法です。zip 圧縮ファイルを解凍するには、iOS 13 または iPadOS 13 以上の環境が必要です。
- iOS/iPadOS デバイスの Safari でこのページを開き、以下の zip 圧縮ファイルをタップ
- “ファイル” アプリを開き、iCloud Drive のダウンロードフォルダを開く
- ダウンロードが終わったら pa_ios_510.zip アイコンをタップして解凍(pa_ios_510 フォルダが作成され、その中に main、data、zipcode ファイルができる)
- FileMaker Go を開く
- マイ App の “iPhone 上” をタップ
- 画面右上の “選択” の左にある “フォルダ↓アイコン” をタップ
- ブラウズで iCloud Drive のダウンロードをタップして pa_ios_510 フォルダを開く
- data ファイルをタップし、一旦、[閉じる] をタップ
- 画面右上の “選択” の左にある “フォルダ↓アイコン” をタップ
- zipcode ファイルをタップし、一旦、[閉じる] をタップ
- 画面右上の “選択” の左にある “フォルダ↓アイコン” をタップ
- main ファイルをタップして PowerAddress を起動
ファイル | 概要 | サイズ |
---|---|---|
PowerAddress iOS 5.1 | FileMaker 版(main、data、zipcode のみ)zip 圧縮ファイル | 13 MB |
iOS 12 デバイスに個々のファイルをダウンロードする方法
iOS 12 以下の環境向けです。iOS デバイスで PowerAddress のファイルを直接コピーして起動します。ファイルサイズが大きいので、ダウンロードに時間がかかったり、処理が止まって見えることがあります。LAN 環境での操作をおすすめいたします。
- data ファイルをコピー
- iOS デバイスの Safari でこのページを表示
- 「 PowerAddress 5.1 - data 」をタップ
- アイコンが表示されたら [FileMaker Go で開く] の下にある [その他…] をタップ
- 「FileMaker Go にコピー」のアイコンをタップ
- まだ main ファイルがないのでエラーが表示されます。[OK] をタップ
- 画面右上の [キャンセル] をタップ
- zipcode ファイルをコピー(郵便番号DBが必要な場合)
- Safari に切り替えて画面下の [<] をタップしてこのページに戻る
- 「 PowerAddress 5.1 - zipcode 」をタップし、ダウンロード完了まで数分待つ
- アイコンが表示されたら [FileMaker Go で開く] の下にある [その他…] をタップ
- 「FileMaker Go にコピー」のアイコンをタップ
- main ファイルをコピー、起動
- Safari に切り替えて画面下の [<] をタップしてこのページに戻る
- 「 PowerAddress 5.1 - main 」をタップし、ダウンロード完了まで数分待つ
- アイコンが表示されたら [FileMaker Go で開く] をタップして起動
ファイル | 概要 | サイズ |
---|---|---|
PowerAddress 5.1 – data | FileMaker 版 data ファイル | 0.7 MB |
PowerAddress 5.1 – zipcode | FileMaker 版 zipcode ファイル | 37 MB |
PowerAddress 5.1 – main | FileMaker 版 main ファイル | 47 MB |
iOS デバイスに iTunes を使って転送する方法
macOS 10.14 Mojave 以下の環境向けです。iTunes で PowerAddress のファイルを転送して起動します。
- パソコンに FileMaker 版の PowerAddress をインストール
- iOS デバイスをパソコンに接続し iTunes を開く
- iTunes 画面左上の [♫ミュージック] などのメニューの右にあるアイコンをクリック
- iTunes 画面左の [App] をクリック
- 画面下の App リストから [FileMaker Go] を選択
- FileMaker Go の書類ボックスの下にある [追加…] をクリック
- パソコン内の PowerAddress フォルダ内にある main、data、zipcode ファイルを iOS デバイス に転送
- 起動
- iOS デバイス の FileMaker Go を起動
- マイ App の “iPhone 上” をタップ
- main ファイルをタップして起動