PowerAddress 5.x の住所録/電話帳データを NTTドコモのカードケータイ KY-01L(Android)の連絡先アプリへ移行する方法を Windows と Mac 別に解説。
Windows の場合
PowerAddress Win 5.x(Win アプリ版)または PowerAddress 5.x(FileMaker 版)の住所録/電話帳データを NTT docomo のカード型の携帯電話 KY-01L へ移行する操作例です。以下は動作確認時の環境です。
- Windows 10
- PowerAddress Win 5.0(Win アプリ版)、PowerAddress 5.0(FileMaker 版)
- KY-01L(カーネルバージョン:3.18.24-g831539a、ビルド番号:1.010DC.0008.a)
準備
一度、KY-01L と Windows をペアリングしておきます。ここで言うペアリングとは、Bluetooth でファイルを送受信するためにお互いを認識して登録しておく作業のことです。毎回の操作は不要です。以下はペアリングの操作例です。
- KY-01L の設定> 無線とネットワークを開き、Bluetooth を ON
- KY-01L を Windows から検索可能な状態(動作中)にしておきます
- Windows のスタート> 設定> デバイス> Bluetooth とその他のデバイスを開き、Bluetooth を ON
- 上記の画面で Bluetooth またはその他のデバイスを追加
- 追加するデバイスの種類を Bluetooth にして、通信デバイスまたは KY-01L をクリック
移行手順
PA でエクスポートした vCard を KY-01L へ転送し、KY-01L の連絡先アプリにインポートします。以下は操作例です。
- PA v5.x で vCard 3.0 ファイルをエクスポート
- PA v5.x を起動
- 移行したいレコードを抽出、すべてを移行したい場合はすべてのレコードを表示
- 必要であれば、スクリプトメニューの「フィールド内容の最適化…」を実行
- 設定> データ移行> vCard 画面のエクスポートオプションを確認
- ふりがな:「X-PHONETIC-*-NAME」
- メモ:「メモ」または任意の項目
- ふりがな変換:「現在のふりがな」または任意の項目
- vCard 3.0 出力文字セット:「Unicode(UTF-8)」
- エクスポート画面の vCard の [エクスポート…] > [vCard 3.0] をクリックしてエクスポート
- ファイル名は「vcard.vcf」など、vCard の拡張子 .vcf を付ける
- Windows 環境の場合、ファイルの種類を「タブ区切り値」としてエクスポート
- vCard ファイルを転送
- 手順1 でエクスポートした vCard ファイルを右クリック> 送る> Bluetooth デバイスを選択
- Bluetooth ファイル転送ダイアログで KY-01L をクリック、[次へ] をクリック
- KY-01L の「ファイルを受信しますか?」画面で [OK] をタップ
- 転送した vCard ファイルを KY-01L の連絡先アプリにインポート
- KY-01L の設定> デバイス> ストレージを開き、画面右上にあるフォルダアイコンをタップ
- bluetooth フォルダをタップ
- 手順2 で転送した vCard ファイルをタップ ※注
- 「vCard から連絡先をインポートしますか?」画面で [OK] をタップ
- 連絡先アプリを確認
※注)例えば過去に vCard.vcf というファイル名で転送している場合、同じファイル名を転送すると vcard-1.vcf、vcard-2.vcf などとなりますのでご注意ください。混乱をさけるため、エクスポート毎にファイル名を変更するか、古いファイルを削除しておくことをおすすめいたします。なお、vCard ファイルには拡張子 .vcf が必要です。拡張子が付いていないとファイルが認識されません。手順1 で vCard をエクスポートする際は、必ず拡張子 .vcf を付けてください。
Mac の場合
PowerAddress Mac 5.x(Mac アプリ版)または PowerAddress 5.x(FileMaker 版)の住所録/電話帳データを NTT docomo のカード型の携帯電話 KY-01L へ移行します。以下は動作確認時の環境です。
- macOS Mojave 10.14.3
- PowerAddress Mac 5.0(Mac アプリ版)、PowerAddress 5.0(FileMaker 版)
- KY-01L(カーネルバージョン:3.18.24-g831539a、ビルド番号:1.010DC.0008.a)
準備
一度、KY-01L と Mac をペアリングしておきます。ここで言うペアリングとは、Bluetooth でファイルを送受信するためにお互いを認識して登録しておく作業のことです。毎回の操作は不要です。以下はペアリングの操作例です。
- KY-01L の設定> 無線とネットワークを開き、Bluetooth を ON
- KY-01L を Windows から検索可能な状態(動作中)にしておきます
- Mac のシステム環境設定> Bluetooth を開き、Bluetooth を ON
- 上記の画面で KY-01L の [接続] をクリック
- ペアリングコードが表示されるので KY-01L でコードを確認
移行手順
PA でエクスポートした vCard を KY-01L へ転送し、KY-01L の連絡先アプリにインポートします。以下は操作例です。
- PA v5.x で vCard 3.0 ファイルをエクスポート
- PA v5.x を起動
- 移行したいレコードを抽出、すべてを移行したい場合はすべてのレコードを表示
- 必要であれば、スクリプトメニューの「フィールド内容の最適化…」を実行
- 設定> データ移行> vCard 画面のエクスポートオプションを確認
- ふりがな:「X-PHONETIC-*-NAME」
- メモ:「メモ」または任意の項目
- ふりがな変換:「現在のふりがな」または任意の項目
- vCard 3.0 出力文字セット:「Unicode(UTF-8)」
- エクスポート画面の vCard の [エクスポート…] > [vCard 3.0] をクリックしてエクスポート
- ファイル名は「vcard.vcf」など、vCard の拡張子 .vcf を付ける
- vCard ファイルを転送
- Mac のシステム環境設定> Bluetooth を開き、KY-01L をダブルクリック
- 手順1 でエクスポートした vCard ファイルを選択して [送信] をクリック
- KY-01L の「ファイルを受信しますか?」画面で [OK] をタップ
- 転送した vCard ファイルを KY-01L の連絡先アプリにインポート
- KY-01L の設定> デバイス> ストレージを開き、画面右上にあるフォルダアイコンをタップ
- bluetooth フォルダをタップ
- 手順2 で転送した vCard ファイルをタップ ※注
- 「vCard から連絡先をインポートしますか?」画面で [OK] をタップ
- 連絡先アプリを確認
※注)例えば過去に vCard.vcf というファイル名で転送している場合、同じファイル名を転送すると vcard-1.vcf、vcard-2.vcf などとなりますのでご注意ください。混乱をさけるため、エクスポート毎にファイル名を変更するか、古いファイルを削除しておくことをおすすめいたします。なお、vCard ファイルには拡張子 .vcf が必要です。拡張子が付いていないとファイルが認識されません。手順1 で vCard をエクスポートする際は、必ず拡張子 .vcf を付けてください。
移行可能な項目(Win/Mac)
KY-01L の連絡先アプリは以下の項目の表示が可能です。
- 姓
- 名
- 姓のふりがな
- 名のふりがな
- 電話
- 勤務先
- FAX(勤務先)
- 自宅
- FAX(自宅)
- 携帯
- その他
- 住所
- 勤務先
- 自宅
- メール
- 勤務先
- 自宅
- その他
- ウェブサイト
- メモ
以下は移行して気付いた点です。
- KY-01L の各項目の表示は1行のみ、全角14文字程度、文字数が多いと全角13文字程度の後に “…” が表示され省略
- 電話番号と FAX が同じ番号の場合は、電話番号のみが表示されるようだ
- 勤務先と自宅の電話番号が同じ場合は、自宅の電話番号のみが表示されるようだ
- 勤務先と自宅の FAX が同じ番号の場合は、勤務先の FAX のみが表示されるようだ
- ウェブサイトは複数表示可能なので PA 側の所属HPと自宅HPが移行可能、”勤務先” や “自宅” などのラベルは無し