設定: vCard インポート時のオプション

vCard ファイル(一般的な拡張子は .vcf)をインポートする際のオプションを指定します。vCard ファイルのインポートは、フィールドの照合が自動的に行われるので、一般のコンマ区切りやタブ区切りテキストのインポートよりも簡単に行えます。これは、インポートするファイルのフィールド名と PowerAddress のフィールド名が一致しており、インポートするフィールドを決めたり並び替える必要がないためです。

本来、お互いのファイルのフィールド名は一致していませんが、インポートの際、vCard ファイルが PowerAddress 形式のファイルに変換され、vCard 内のデータが PowerAddress と同じ名称のフィールドに自動的に割り当てられます。このファイルのことを単に中間ファイルと呼びます。ここで設定するオプションは、この変換処理に適用されます。

ユーザーの目に触れる「フィールドデータのインポート順」ダイアログのインポート元は、フィールドの割り当てが行われた変換済みの中間ファイルです。例えば、インポート元の「姓」には vCard 内の「姓」のデータが、インポート元の「名」には vCard 内の「名」のデータが割り当てられています。

住所内の改行の処理方法

ADR の第3フィールド内に、改行を示すエスケープ文字(”\n” や ”¥n”)がある場合、以下のいずれかの変換処理が行われます。

  • 半角スペースに変換する ← Win/Mac 初期値
    改行を示すエスケープ文字がある場合は半角スペースに変換します。
  • 全角スペースに変換する
    改行を示すエスケープ文字がある場合は全角スペースに変換します。
  • 改行を削除する
    改行を示すエスケープ文字がある場合はそれを削除します。
  • 何もしない
    何もしません。

WORK または HOME の指定がない EMAIL の割り当て順

vCard ファイルの EMAIL プロパティに、WORK または HOME のタイプ指定がない場合、中間ファイルのどのフィールドにどの順番で割り当てるかを指定します。vCard ファイルの各プロパティは、vCard の先頭から順に解析されます。以下のいずれかを指定することができます。

  • 所属_mail > 自宅_mail > 携帯_mail ← Win/Mac 初期値
    中間ファイルの「所属_mail」、「自宅_mail」、「携帯_mail」フィールドを順に調べ、空きがあったフィールドにタイプ指定がない EMAIL 値を設定します。すべてのフィールドに他の値が設定されている場合は何も設定しません。また、いずれかのフィールドに設定した場合でも、タイプ指定がある EMAIL プロパティが現れた場合は、その都度上書きされます。
  • 所属_mail > 携帯_mail > 自宅_mail
    中間ファイルの「所属_mail」、「携帯_mail」、「自宅_mail」フィールドを順に調べ、空きがあったフィールドにタイプ指定がない EMAIL 値を設定します。すべてのフィールドに他の値が設定されている場合は何も設定しません。また、いずれかのフィールドに設定した場合でも、タイプ指定がある EMAIL プロパティが現れた場合は、その都度上書きされます。
  • 自宅_mail > 所属_mail > 携帯_mail
    中間ファイルの「自宅_mail」、「所属_mail」、「携帯_mail」フィールドを順に調べ、空きがあったフィールドにタイプ指定がない EMAIL 値を設定します。すべてのフィールドに他の値が設定されている場合は何も設定しません。また、いずれかのフィールドに設定した場合でも、タイプ指定がある EMAIL プロパティが現れた場合は、その都度上書きされます。
  • 自宅_mail > 携帯_mail > 所属_mail
    中間ファイルの「自宅_mail」、「携帯_mail」、「所属_mail」フィールドを順に調べ、空きがあったフィールドにタイプ指定がない EMAIL 値を設定します。すべてのフィールドに他の値が設定されている場合は何も設定しません。また、いずれかのフィールドに設定した場合でも、タイプ指定がある EMAIL プロパティが現れた場合は、その都度上書きされます。
  • 携帯_mail > 所属_mail > 自宅_mail
    中間ファイルの「携帯_mail」、「所属_mail」、「自宅_mail」フィールドを順に調べ、空きがあったフィールドにタイプ指定がない EMAIL 値を設定します。すべてのフィールドに他の値が設定されている場合は何も設定しません。また、いずれかのフィールドに設定した場合でも、タイプ指定がある EMAIL プロパティが現れた場合は、その都度上書きされます。
  • 携帯_mail > 自宅_mail > 所属_mail
    中間ファイルの「携帯_mail」、「自宅_mail」、「所属_mail」フィールドを順に調べ、空きがあったフィールドにタイプ指定がない EMAIL 値を設定します。すべてのフィールドに他の値が設定されている場合は何も設定しません。また、いずれかのフィールドに設定した場合でも、タイプ指定がある EMAIL プロパティが現れた場合は、その都度上書きされます。
  • 割り当てない
    タイプ指定がない EMAIL 値は、どのフィールドにも割り当てられず破棄されます。

WORK または HOME の指定がない URL の割り当て順

vCard ファイルの URL プロパティに、WORK または HOME のタイプ指定がない場合、中間ファイルのどのフィールドにどの順番で割り当てるかを指定します。vCard ファイルの各プロパティは、vCard の先頭から順に解析されます。以下のいずれかを指定することができます。

  • 所属_HP > 自宅_HP ← Win/Mac 初期値
    中間ファイルの「所属_HP」、「自宅_HP」フィールドを順に調べ、空きがあったフィールドにタイプ指定がない URL 値を設定します。すべてのフィールドに他の値が設定されている場合は何も設定しません。また、いずれかのフィールドに設定した場合でも、タイプ指定がある URL プロパティが現れた場合は、その都度上書きされます。
  • 自宅_HP > 所属_HP
    中間ファイルの「自宅_HP」、「所属_HP」フィールドを順に調べ、空きがあったフィールドにタイプ指定がない URL 値を設定します。すべてのフィールドに他の値が設定されている場合は何も設定しません。また、いずれかのフィールドに設定した場合でも、タイプ指定がある URL プロパティが現れた場合は、その都度上書きされます。
  • 割り当てない
    タイプ指定がない URL 値は、どのフィールドにも割り当てられず破棄されます。

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