v4.9 から v5.x への移行方法を解説します。このページは、以下の製品をご利用中のお客様が対象となります。
- FileMaker 版 v4.9
- Win アプリ版 v4.9
- Mac アプリ版 v4.9(現在の環境:〜 OS X El Capitan 10.11、macOS Sierra 10.12 ※注)
- Mac アプリ版 v4.9(現在の環境:macOS High Sierra 10.13 〜 でバックアップファイルがある場合)
バックアップファイルとは、簡単バックアップでエクスポートしたファイルや、任意の形式でエクスポートしたファイル(v5.x がインポート可能な形式)を指します。Mac アプリ版 v4.9 を macOS High Sierra 10.13 以降の環境で利用中で、かつバックアップファイルをお持ちでないお客様は以下のページをご覧ください。
※注)コード署名無しの v4.9(〜 2017/08/10)を macOS Sierra 10.12 で新たにダウンロードしたお客様は、v4.9 の起動時に main ファイルの指定が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
移行の前に
後述の「データの移行方法」の手順内でもバックアップはとれますが、念のため PowerAddress フォルダを丸ごとバックアップするなど、いくつかのバックアップを併用することをおすすめいたします。バックアップの詳細はこちらをご覧ください。
準備ができたら v5.x をダウンロードし、任意のフォルダ(デスクトップや書類フォルダなど)に展開またはコピーします。ダウンロードから起動までの手順はこちらをご覧ください。ライセンスをお持ちであれば、「設定> ライセンス」画面でライセンスキーを入力してください。
重要)データの移行が完了するまでは、v4.9 の PowerAddress フォルダを絶対に削除しないでください。移行が完了しても、しばらくの間は保管しておくことをおすすめいたします。
データの移行方法
以下は、バックアップ機能を使って全データを書き出して移行する例です。検索などで抽出したデータを移行したい場合は、エクスポート画面を使って書き出してください。バックアップファイルをお持ちのお客様は、手順3から実行してください。
手順
- v4.9 を起動し、v4.9 の設定画面にある [設定値をバックアップ…] をクリック
- v4.9 の設定画面にある [住所録をバックアップ…] をクリックし、[Text, Img] を選択 ※1
- v5.x を起動し、v5.x の設定画面にある住所録バックアップの [インポート…] をクリック
- ダイアログ下のファイルの種類 (表示) を「すべて」にし、手順2で作成したバックアップファイルを指定 ※1
- 配置順を「照合名順」にし、新規レコードとしてインポート
- 必要に応じて設定値の内容を移行 ※2
- 必要に応じてポップアップメニューの内容を移行 ※3
※1)バックアップファイルについて
[Text, Img] を選択すると、顔写真などの画像を含む全データがバックアップされます。画像データが不要であれば、汎用性の高いテキスト形式の [Text] を選択してください。バックアップファイルは PowerAddress 4.9 フォルダ内の PA_backup というフォルダに保存されます。ファイル名は、[Text, Img] の場合は backup_text_img、[Text] の場合は backup_text となります。
※2)設定値について
PowerAddress の設定項目はそれほど多くはありません。新たに設定する場合は、設定値ファイルの移行は不要です。設定値を移行したい場合は、手順1で書き出した設定値ファイル(Preferences)を使用します。
設定値ファイルを使って移行する場合は、まず、v4.9 の PowerAddress フォルダ内にある設定値ファイル Preferences を v5.x の PowerAddress フォルダ内にコピー&ペーストまたは移動します。ファイル名は変更しないでください。次に、v5.x の設定画面にある設定値の [インポート…] を実行します。
※3)ポップアップメニューの内容について
v4.9 のカテゴリ、メモ1〜8の項目名、メモ5〜8のメモ内容、フォント一覧、メールのトピックなどを変更している場合は、それらをコピー&ペーストして移行するか、新たにメニューを編集する必要があります。コピー&ペーストして移行する場合は、手順1で書き出した個々のメニューファイルが便利です。v4.9 と v5.x を同時起動し、双方のメニューを行き来しながらコピー&ペーストすることも可能です。
個々のメニューファイルを使って移行する場合は、まず、PA_backup フォルダ内にあるメニューファイルをテキストエディタ(Win ならメモ帳やワードパッド、Mac ならテキストエディットなど)で開き、必要なメニューをコピーします。次に、v5.x の移行先のメニューをクリックして「編集…」を開き、コピーしたメニューをペーストします。以下は編集例です。
カテゴリのメニューを移行する例
- v4.9 の PA_backup フォルダの「D1_カテゴリ.txt」をテキストエディタで開き、メニューをコピー
- v5.x のカード画面を開く
- カテゴリのメニューの「編集…」を開き、v4.9 のメニューをペースト
メモ1〜4の項目名を移行する例
- v4.9 の PA_backup フォルダの「D3_メモ1-4の項目.txt」をテキストエディタで開き、メニューをコピー
- v5.x の「設定> カスタムメモ」画面を開く
- 画面左側にあるメモ1〜4のいずれかのメニューの「編集…」を開き、v4.9 のメニューをペースト
- メモ1〜4の項目名を再設定
メモ5〜8の項目名を移行する例
- v4.9 の PA_backup フォルダの「D4_メモ5-8の項目.txt」をテキストエディタで開き、メニューをコピー
- v5.x の「設定> カスタムメモ」画面を開く
- 画面左側にあるメモ5〜8のいずれかのメニューの「編集…」を開き、v4.9 のメニューをペースト
- メモ5〜8の項目名を再設定
メモ5〜8の内容を移行する例
- v4.9 の PA_backup フォルダの「D5_メモ5-8の内容.txt」をテキストエディタで開き、メニューをコピー
- v5.x の「設定> カスタムメモ」画面を開く
- 画面右側にあるメモ5〜8の内容のいずれかのメニューの「編集…」を開き、v4.9 のメニューをペースト
その他
スタートメニューや Dock など、ショーットカットやエイリアスを使って起動していた場合は注意が必要です。引き続きこれらの方法で起動したい場合は、新たな PowerAddress が起動するようにショーットカットやエイリアスを作り直してください。