Google Gmail 連絡先へ移行する方法
Q. 質問
PowerAddress のエクスポート機能についての質問です。住所録データを Google の Gmail 連絡先(Google Contacts)へ移行するにはどうしたらいいですか?
A. 回答
PowerAddress(以下 PA)のバージョンにより移行方法が異なります。
v5.0 をご利用のお客様
より新しい記事をアップしました。
v4.5 〜 をご利用のお客様
v4.5 からは、Google Gmail 連絡先 CSV のエクスポートに対応しました。詳しくは以下のページをご覧ください。
v3.6.3 〜 v4.0 をご利用のお客様
Gmail 連絡先は CSV ファイルか vCard ファイル (vcf)をインポートすることができます。PA 3.6.3 〜 4.0の場合は vCard ファイルでの移行が便利で簡単です。ここでは PA 4.0 の vCard を使った移行方法をご紹介します。PA 4.0 の Yahoo!アドレスブック CSV を使った移行方法はこちらをご覧ください。
参考)Mac ユーザーの方へ
Mac OS X のアドレスブックには、Gmail 連絡先と同期する機能がありますが、同期を行うと姓と名が入れ替わってしまいます(2010/08/12 現在)。アドレスブック経由ではなく、PA 4.0 の vCard での移行がおすすめです。
この移行方法の特徴
- PA の「カテゴリ」を Gmail 連絡先の「グループ」に移行できる。
- PA の「表示名」を「名前」に移行できる。姓と名の間に半角スペースあり。
- 部署を移行できる。
- メールアドレスのタイプ(仕事、自宅、その他)を移行できる。
- 電話番号のタイプを移行できる。
- 姓と名のふりがなを「フリガナ(姓)」と「フリガナ(名)」に移行できる。
- ふりがなの形式をひらがな、全角カナ、半角カナから選択できる。
- vCard の設定により、メモ (備考欄)、テキスト1〜4、ポップアップ1〜4 の何れかのメモを Gmail 連絡先の「メモ」に移行できる。1度にエクスポートできるメモは1つ。設定を変えて再インポートすることで追加も可能。
移行方法
- PA を起動し、PA の「設定> その他> vCard」画面にある vCard エクスポート時のオプションを確認、必要であれば変更します。詳細は、このページ内の「補足事項」をご覧ください。
- PA のリスト画面などで、移行したいレコードを確認します。必要であれば、検索機能などを使って移行したいレコードを抽出します。すべてのレコードを移行したい場合は [全て表示] をクリックします。
- PA の「エクスポート」画面を開き、vCard の [エクスポート…] ボタンをクリックし、任意の場所に vCard ファイルをエクスポートします。vCard の形式は問いません。デフォルトのファイル名は vCard.vcf です。
- Gmail にログインし、ページ左側にある [連絡先] をクリックします。
- 連絡先の「その他の操作」から「インポート…」を選びます。
- [ファイルを選択…] ボタンをクリックし、vCard ファイルを指定します。
- [インポート] ボタンをクリックします。
移行できるフィールド例
移行できるフィールドとその組み合わせ例は以下のとおりです。左側は PA のフィールド、右側は Gmail 連絡先のフィールドです。
- カテゴリ → グループ
- 表示名 → 名前
- 姓 → 姓
- 姓_ふりがな → フリガナ(姓)
- 名 → 名
- 名_ふりがな → フリガナ(名)
- 敬称 → 敬称
- 通称 → ニックネーム
- 誕生年月日 → 日付 [誕生日]
- 所属 → 会社名
- 部署 → 部署
- 役職 → 役職
- 所属_国名 → アドレス [仕事]
- 所属_郵便番号 → アドレス [仕事]
- 所属_都道府県 → アドレス [仕事]
- 所属_市区町村 → アドレス [仕事]
- 所属_町域から建物名等 → アドレス [仕事]
- 所属_TEL → 電話 [仕事]
- 所属_FAX → 電話 [FAX(勤務先)]
- 所属_mail → メール [仕事]
- 所属_HP → URL [仕事]
- 自宅_国名 → アドレス [自宅]
- 自宅_郵便番号 → アドレス [自宅]
- 自宅_都道府県 → アドレス [自宅]
- 自宅_市区町村 → アドレス [自宅]
- 自宅_町域から建物名等 → アドレス [自宅]
- 自宅_TEL → 電話 [自宅]
- 自宅_FAX → 電話 [FAX(自宅)]
- 自宅_mail → メール [自宅]
- 自宅_HP → URL [自宅]
- 携帯電話 → 電話 [携帯電話]
- 携帯_mail → メール [その他]
- その他の番号 → 電話 [その他]
- メモ (備考欄)、テキスト1〜4、ポップアップ1〜4 → メモ ※1度に移行できるメモは1つ
補足事項
移行できるフィールドは、PA の「設定> その他> vCard」画面にあるエクスポートオプションにより異なります。移行する前に以下の補足事項をお読みください。
- カテゴリについて
カテゴリをグループに移行するには、PA の vCard 設定の「カテゴリ」を「CATEGORIES」にしてエクスポートする必要があります。 - 名前について
表示名は、姓名関連のフィールドの入力状況と、表示名形式の指定値により、「姓 名」、「所属」、「通称」、「旧姓 名」の何れかが設定されます。会社名だけのレコード(姓と名が未入力で所属だけが入力)の場合は、表示名形式の指定値に関係なく「所属」が設定されます。 - ふりがなの種類について
PA の vCard 設定の「ふりがな変換」で、ひらがなの他に全角カナ、半角カナを選択できます。 - フリガナ(姓)と フリガナ(名)について
PA の vCard 設定の「ふりがな」を「X-PHONETIC-*-NAME」にしてエクスポートする必要があります。vCard 2.1 と vCard 3.0 の両方に対応しています。 - 敬称について
PA の敬称を Gmail 連絡先の「敬称(名前の前)」にインポートするには、PA の vCard 設定の「敬称」を「N 第4フィールド(Prefix)」に、「敬称(名前の後)」にインポートするには、「N 第5フィールド(Suffix)」にしてエクスポートする必要があります。 - 旧姓について
Gmail 連絡先では表示されませんが、対応するフィールドにインポートすることは可能です。PA の旧姓を Google CSV でいう「Maiden Name」にインポートするには、PA の vCard 設定の「旧姓」を「X-MAIDENNAME」にしてエクスポートする必要があります。 - 住所について
Gmail 連絡先の住所欄は1つしか表示されません。Gmail 連絡先に vCard をインポートすると、「国名」、「郵便番号」、「都道府県」、「市区町村」、「町域から建物名等」などのフィールドから一つの住所が生成され表示されます。Gmail 連絡先では、「国名」、「郵便番号」、「都道府県」、「市区町村」、「町域から建物名等」などのフィールドの表示および編集はできません。住所の並びは英語圏向けとなります。これは PA の vCard だけではなく他の vCard や、Outlook Express CSV、Yahoo!アドレスブック CSV でも同じ結果となります。この件は、Google さんに「表示を日本向けに」と要望しています。 - メモについて
PA の vCard 設定の「メモ」を「備考欄(メモ)」などにする必要があります。1度にエクスポートできるメモは1つです。別のメモを追加で移行したい場合は、設定を変えた vCard をエクスポートし、Gmail 連絡先に再インポートします。同じレコードであれば、メモの欄に追加されます。
2010/08/11 からの変更点
- 表示名のふりがなは、移行できなくなりました。以前は vCard 3.0 の SOUND or SORT-STRING で「名前(フリガナ)」へ移行していました。この関係で、会社名だけ(姓と名が未入力で所属だけ入力)の場合の会社名のふりがなも移行できなくなりました。
- 旧姓は、Gmail 連絡先の「Maiden Name」というフィールドに移行できますが、Gmail 連絡先の画面には表示されません。以前はカスタムフィールドで表示されていました。
この質問と回答に該当する製品
この質問と回答に該当する製品とバージョンは以下のとおりです。
- PowerAddress 4.x