通常とは異なる使い方をすれば印刷可能
Q. 質問
PowerAddress(以下 PA)の印刷機能についての質問です。夫婦別姓などで姓が違う場合、宛名印刷の連名に異なる姓を設定することは可能ですか?
A. 回答
現在の PA は、姓が異なる宛名印刷は”正式”には対応しておりません。ただし、通常とは異なる使い方をすれば、姓が違う2人を連名にすることができます。参考までに2つの方法を例示いたしますのでお試しください。
何れの方法も、通常とは異なる使い方なので、レイアウトによっては印刷位置が若干異なります。
別姓の宛名例1)すべての宛名印刷を使う場合
この方法は、はがき、封筒、ラベルのすべての宛名印刷に適用する方法です。
例えば、鈴木一郎さんと山田花子さんを連名にする場合は、宛名関連のフィールドを以下のように入力します。この入力画面は、印刷画面で用紙アイコンをクリックした際に表示される画面です。カード画面でも同様に入力することができます。
姓と敬称は空欄にします。配偶者名の先頭には必ずスペースを入力してください。それぞれの姓と名、名と敬称の間にもスペースを挿入しておくとよいでしょう。以下は宛名の印刷例です。クリックすると拡大します。
別姓の宛名例2)はがきの宛名印刷だけを使う場合
この方法は、縦書きのはがき印刷がやや美しくなりますが、封筒やラベルの宛名は2人目の姓名がずれてしまいます。はがきの横書きは宛名例1とほぼ同じです。
はがきの縦置き縦書きに限れば、宛名例1のときよりも、名と敬称の間のスペースが小さくバランスのとれた宛名となります。また、配偶者名の先頭のスペースや、敬称の空欄が不要なので設定が簡単です。はがきの宛名印刷だけを使う場合は、こちらの方法を試すとよいでしょう。
宛名例1と同じように、鈴木一郎さんと山田花子さんを連名にする場合は、宛名関連のフィールドを以下のように入力します。
姓は空欄にします。それぞれの姓と名の間にはスペースを挿入しておくとよいでしょう。以下は宛名の印刷例です。クリックすると拡大します。
別姓の宛名を使う場合のレコード管理
上記の何れかの方法で宛名印刷を行う場合は、姓名を正しく入力した通常のレコードを複製し、別姓専用のレコードを作成して管理するのがよいでしょう。カテゴリやメモに目印となる情報を入力しておけば、通常のレコードからの除外や抽出が簡単に行えます。
例えば、カテゴリを中心にデータを管理している場合は、カテゴリを「その他」などにしたり、「別姓宛名」などのカテゴリを作成し設定しておくとよいでしょう。
メモを中心にデータを管理している場合は、任意のメモ欄にわかりやすいマーク(○や△、任意の文字など)を設定したり、「別姓宛名」などと入力しておくとよいでしょう。
あとは、カード検索画面で目印となる情報を入力した欄を、目印の文字列やマークで検索すれば、別姓専用のレコードだけを簡単に抽出することができます。リストやカードにある [対象入替] ボタンをクリックすれば、通常のレコードと、別姓専用のレコードを素早く切り替えることもできます。
この質問と回答に該当する製品
この質問と回答に該当する製品とバージョンは以下のとおりです。
- PowerAddress 5.0
- PowerAddress 4.9