Windows Vista アドレス帳のインポート方法
この FAQ は 2009/02/23 に編集したものです
Q. 質問
PowerAddress のインポート機能についての質問です。Windows Vista のアドレス帳はインポートできますか?
A. 回答
アドレス帳のデータを CSV か vCard でエクスポートし、そのファイルを PowerAddress(以下 PA)にインポートします。フィールド順は自動的に照合されます。
OS の違いにより若干操作方法が異なります。Windows 7、Windows XP をお使いのお客様は、以下の各ページをご覧ください。
- Windows 7 のアドレス帳をインポートするには? – Windows 7
- Outlook Express のアドレス帳をインポートするには? – Windows XP
Windows アドレス帳 CSV と vCard では、エクスポートされる項目(フィールド)や、PA にインポートする際の手順が異なります。また、Windows アドレス帳 CSV は、常に1つの CSV ファイルがエクスポートされますが、Windows アドレス帳 vCard は、1人1ファイルの vCard ファイルがエクスポートされます。以下にそれぞれの特徴を記しますので、状況に応じて使い分けてください。
Windows アドレス帳 CSV
CSV の「携帯電話 」と「オフィスの場所 」の列をインポートするには、項目名の後にある半角スペースを取り除いておく必要があります。また、PA 4.0 にインポートする場合は「自宅電話番号:」のコロンの前に半角スペースを付加する必要があります。詳しい編集方法やインポート手順は、後述の参考資料をご覧ください。編集後のインポート操作は以下のとおりです。
PA 4.5 〜 の場合は、インポート画面の “Windows アドレス帳 (CSV)” の右にある [インポート…] ボタンをクリックします。
PA 4.0 の場合は、インポート画面の “Outlook Express (CSV)” の右にある [インポート…] ボタンをクリックします。
Windows アドレス帳 vCard
PA のインポート画面の “vCard” の右にある [インポート…] ボタンをクリックします。PA 4.5 〜 の場合は、[Shift_JIS] のボタンをクリックしてからファイルを指定します。
vCard は、CSV の項目には無い「性別」や「誕生日」をインポートできるほか、3種類のメールアドレスを同時にインポートすることができます。
複数の vCard ファイルを PA にインポートするには、1ファイルずつインポートするか、 複数の vCard ファイルを1つの vCard ファイルに結合してからインポートする必要があります。ファイルを結合するには、テキストエディタかフリーソフトを使うとよいでしょう。1つの vCard ファイルをインポートするのは簡単です。
インポート例
1、Windows アドレス帳を開く
Windows アドレス帳を開くには、「スタート> すべてのプログラム」から「Windows アドレス帳」を実行します。Windows メールを開いているときは、ツールバーの [アドレス] アイコンをクリックするか、「ルーツ(T)」メニューから「Windows アドレス帳(C)…」を選択します。
2、エクスポート
アドレス帳のツールバーにある「エクスポート」をクリックします。「Windows アドレス帳のエクスポート」ダイアログが表示されますので、「CSV(カンマ区切り)」を選んで [エクスポート(E)] ボタンをクリックします。
「CSVのエクスポート」ダイアログで、エクスポート先のファイル名を指定します。[参照(R)…] ボタンをクリックし、保存する場所とファイル名を指定します。[保存(S)] ボタンをクリックすると「CSVのエクスポート」ダイアログに戻ります。
[次へ(N) >] ボタンをクリックしてエクスポートするフィールドを選択します。ここではすべての項目をチェックしてください。準備ができたら [完了] ボタンをクリックします。
エクスポートが完了すると、「アドレス帳が新しい形式に変換され、指定した場所にエクスポートされました」というメッセージ表示されます。[OK] ボタンをクリックし、「Windows アドレス帳のエクスポート」ダイアログの [閉じる(C)] ボタンをクリックします。この段階で Windows メールやアドレス帳は終了してもかまいません。
なお、「Windows アドレス帳のエクスポート」ダイアログには、「CSV ファイルの場合は、メモ帳でファイルを開き、文字コードの形式を ANSI に指定して保存し直してください」とあります。これは、CSV ファイルのエンコーディングが UTF-8 になっているためだと思いますが、PA で使う場合は特に変更する必要はありません。PA は UFT-8 をサポートしています。
3、ファイルを編集
エクスポートした CSV ファイルの一行目は、Windows アドレス帳のフィールド名が記録されています。PA は、このフィールド名を使って互いのフィールドを照合します。
しかし、この中の「携帯電話 」と「オフィスの場所 」は、なぜかフィールド名の後に半角スペースが付加されています。PA は、フィールド名の最後にスペースを付けることができないので、このままでは PA 側のフィールドと照合することができません。これらのフィールドをインポートしたい場合は、Windows 付属のメモ帳などを使って、フィールド名の後についている半角スペースを削除してください。
このほか PA 4.0 にインポートする場合は「自宅電話番号:」も編集してください。Windows XP のアドレス帳は「自宅電話番号 :」となっており、フィールド名の後に半角スペースとコロンが付加されていました。PA 4.0 のインポート処理は Windows XP のフィールド名にあわせているので、フィールド名とコロンの間に半角スペースを付加する必要があります。
4、インポート
PA 4.5 〜 の場合は、インポート画面の “Windows アドレス帳 (CSV)” の右にある [インポート…] ボタンをクリックします。
PA 4.0 の場合は、インポート画面の “Outlook Express (CSV)” の右にある [インポート…] ボタンをクリックします。
「ファイルを開く」ダイアログが表示されますので、画面下の「ファイルの種類(Macではファイルタイプ)」が「コンマ区切りテキストファイル(*.csv;*.txt)」になっていることを確認し、CSV ファイルを指定して [開く] ボタンをクリックします。
「フィールドデータのインポート順」ダイアログが表示されます。フィールド順は自動的に照合されます。初期状態では、Windows アドレス帳の CSV のフィールドに最も近い PA のフィールドが割り当てられます。必要に応じてフィールドの割り当てを変更することも可能です。特に問題なければ [インポート] ボタンをクリックしてください。
「インポートオプション」のダイアログが表示されます。オプションの「インポート中、入力値の自動化オプションを実行」は ON のままでよいでしょう。この画面の [インポート] ボタンをクリックすると、インポート処理が開始されます。インポートが完了すると「インポートの概要」ダイアログが表示されます。内容を確認し [OK] ボタンをクリックします。これでインポートは終了です。
参考)PowerAddress for Mac にインポートしたい場合は、CSV ファイルを Mac から参照できるようにしておくか、ネットワークや USB メモリなどを介して Mac のハードディスクにコピー&ペーストしておくとよいでしょう。
5、データを確認
リストやカード画面でインポートしたデータを確認します。必要であればデータを修正してください。
Windows アドレス帳と PA では、住所フィールドの構成が異なります。そのままでも使用できますが、PA の住所フィールドに沿って編集することをおすすめします。宛名がよりきれいに印刷されるほか、7種類もの住所関連データを使用することができます。
住所を分割して管理しておくと、新たな手間やコストをかけずに、データの再利用やフォーマット変換が簡単に行えます。
インポート可能なフィールド
インポート可能なフィールドは以下のとおりです。矢印の左は Windows アドレス帳のフィールド、矢印の右は初期状態で割り当てられる PA のフィールドです。
- 名 → 名
- 姓 → 姓
- ミドル ネーム
- 表示名
- ニックネーム → 通称
- 電子メール アドレス → 所属_mail
- (電子メール アドレス 2 未使用)
- (電子メール アドレス 3 未使用)
- 自宅の番地 → 自宅_番地
- 自宅の市区町村 → 自宅_市区町村
- 自宅の郵便番号 → 自宅_郵便番号
- 自宅の都道府県 → 自宅_都道府県
- 国または地域 → 自宅_国名
- 自宅電話番号: → 自宅_TEL
- 自宅ファックス → 自宅_FAX
- 携帯電話 → 携帯電話
- 個人 Web ページ → 自宅_HP
- 勤務先の番地 → 所属_番地
- 勤務先の市区町村 → 所属_市区町村
- 勤務先の郵便番号 → 所属_郵便番号
- 勤務先の都道府県 → 所属_都道府県
- 勤務先の国または地域 → 所属_国名
- ビジネス Web ページ → 所属_HP
- 勤務先電話番号 → 所属_TEL
- 勤務先ファックス → 所属_FAX
- ポケットベル → その他の番号
- 会社名 → 所属
- 役職 → 役職
- 部署名 → 部署
- オフィスの場所 → 所属_建物名等
- メモ → メモ
「ミドル ネーム」は PA には対応するフィールドがありません。必要であれば、任意のフィールド(メモなど)を割り当てることができます。
「表示名」はPA にも同名のフィールドがありますが、インポートすることはできません。必要であれば、任意のフィールドに割り当てることができます。PA の表示名は姓や名などから自動的に生成します。
「電子メール アドレス」の移行には注意が必要です。Windows アドレス帳の CSV ファイルには電子メールのフィールドが一つしかありません。このフィールドには、Windows アドレス帳で設定した「優先的に使用する電子メールアドレス」が記録されています。 初期状態ではこの電子メールアドレスを「所属_mail」に割り当てています。必要に応じて割り当てを変更するか、インポート後に編集してください。
「電子メール アドレス 2 未使用」と「電子メール アドレス 2 未使用」は、インポート途中に作成した空のフィールドです。現在はフィールドの位置合わせのためだけに使用しています。フィールドの中味は空です。
「自宅電話番号:」だけフィールド名の後にコロンが付加されています。Windows アドレス帳が、なぜこのような仕様になっているのかはわかりません。そのままにしておいてください。ちなみに、Windows XP の場合はコロンの前に半角スペースが付加されています。
「携帯電話 」と「オフィスの場所 」は、フィールド名の後に半角スペースが付加されています。Windows アドレス帳が、なぜこのような仕様になっているのかはわかりません。そのままにしておいてください。
この質問と回答に該当する製品
この質問と回答に該当する製品とバージョンは以下のとおりです。
- PowerAddress 4.x