住所録は何件くらい登録できますか?

メモリ、ハードディスク容量により異なります

Q. 質問

住所録や顧客名簿は何件くらい登録できますか?

A. 回答

住所録や顧客名簿のレコード登録件数は、ご利用のパソコンのメモリやハードディスクの空き容量、各レコードのデータの容量などにより制限されます。容量が多いほど、多くのレコードを登録することができます。インポート機能はご購入前でもお試しいただけます。お客様の環境でインポートの処理時間やリスト表示の動作など、おおよその処理速度をお試しください。

データベース操作時の体感速度は、メモリやハードディスクの容量のほか、パソコンの処理性能やパソコンの利用状況(他に起動しているソフトなど)により異なります。レコード数や扱うデータの容量が増えると処理時間は長くなります。

インポート機能は購入前でも試すことができますので、現在お客様が管理されている住所録データをインポートし、ソート時間などをお試しください。お客様の環境での体感速度をある程度確かめることができます。

少し古いデータですが、以下にファイルの容量や体感速度のテスト結果を掲載します。登録件数と体感速度の一例として参考にしてください。

テスト環境、テスト方法

2009年後半に発売されたパソコン(Intel Core 2 Duo 3.06GHz、メモリ 8GB)を使用。OS は、Windows 7 および Mac OS X 10.6.8 です。

テストは、PowerAddress にあらかじめ登録してあるサンプルレコードを大量にコピーし、5万件、10万件、50万件、100万件のレコードを用意。それぞれの件数のときの住所録ファイル(PowerAddress フォルダ内の data ファイル)の容量と、レイアウトの切り替え、レコードの移動、検索、ソート(並び替え)時間を計測。各操作を Windows と Mac 毎に5回程度行い、おおよその処理時間を調べます。PowerAddress の諸設定は初期状態のままとします。

住所録ファイルの容量

  • 5万件で約 256MB 〜
  • 10万件で約 512MB 〜
  • 50万件で約 2.56GB 〜
  • 100万件で約 5.12GB 〜

レイアウトの切り替えやレコードの移動時間

リストの一覧画面を除き、ほとんどの操作は、100万件でも特に問題のないレベルでした。リストの一覧画面は、未ソートの状態で表示すると自動的にソートするように設定しているので、ソートが発生するとレコード件数に応じたソート時間が付加されます。

なお、「設定> 検索」の「検索をキャンセルしたときの挙動」は「全レコードを表示」のままでテスト。処理時間を優先する場合は、この値を「全レコードを表示」にします。

レコードの検索時間

名前を検索するような単純な検索でのテスト。PowerAddress の検索処理は、検索そのものの処理(処理時間が長いと”クエリーの処理中”と表示される)と、検索結果を表示するための処理がセットになっています。5万件ではすべての処理を約 2 〜 5秒で終えましたが、10万件あたりから表示の処理時間が目立ってきます。

  • 5万件で約 2 〜 5秒
  • 10万件で約 3 〜 5秒 + 検索結果の表示に約 1 〜 2秒
  • 50万件で約 8 〜 27秒 + 検索結果の表示に約 7 〜 8秒
  • 100万件で約 34 〜 90秒 + 検索結果の表示に約 15 〜 35秒

レコードのソート時間

リスト画面でのソート時間は以下のとおり。すべてのレコードを表示してからソート。PowerAddress のソート処理は、ソートそのものの処理と、ソート結果を表示するための処理がセットになっています。

  • 5万件で約 2 〜 4秒
  • 10万件で約 8 〜 9秒
  • 50万件で約 25 〜 46秒
  • 100万件で約 73 〜 95秒

インポート、エクスポート(バックアップ)時間の目安

10万件のインポートは約 30分、10万件のエクスポート(バックアップ)は約 3分でした。1万件はこれらの値の約 1/10、100万件は約 10倍の時間となりました。

  • 10万件のインポートは約 30分
  • 10万件のエクスポート(バックアップ)は約 3分

テストしたインポート処理は、FileMaker Pro 形式のファイル、照合名順、新規レコードとして追加、オプション ON です。

テストしたエクスポート処理は、FileMaker Pro 形式のファイル、エクスポートしたフィールドは、ユーザー関連のすべての住所録フィールド(「user_昇順」レイアウトのすべてのフィールド)です。

まとめ

レイアウトの切り替え(リストの一覧を除く)、レコードの移動、レコードの作成、レコードの編集などは、100万件でも特に問題のないレベルでした。ソートや検索などは、レコード数が増えていくと処理時間が長くなります。この他、フィールド内容の最適化処理などの一括処理や、インポート、 エクスポートなども同様です。管理レコードの最大数は、これらの処理時間をどこまで許容できるかによります。

なお、PowerAddress のソートや検索処理は、いくつかの処理を組み合わせていますので、単純な FileMaker Pro ファイルでの処理時間とは異なります。

この質問と回答に該当する製品

この質問と回答に該当する製品とバージョンは以下のとおりです。

  • PowerAddress 5.0
  • PowerAddress 4.9